コラム

コラム一覧

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No.29 Bangladeshi Man in Paris

 パリの地下鉄の通路で果物を売っているのは、大概はバングラデシュ人である。日本で働いていたバングラデシュ人のひとりにパリで邂逅したとき、彼...

No.28 モンローとゴッホ

 昨年暮れ、乗り継ぎ便待ち合わせのため、朝から晩まで、アムステルダムでかなりの時間があった。しばらく前から、邦訳が出たばかりの大冊、スティ...

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No.27 カンギレムとブルデュー

 フーコーは、カンギレムを、レジスタンスに参加しナチスに処刑されたその同僚カヴァイエスとともに、サルトルやメルロ=ポンティの「経験、感覚、...

No.24 シクラメンの絵

 実家には、シクラメンの小さな油絵が飾られている。だいぶ前に母が、実家のある団地群の一角で開催された初心者向け無料講座で描いた作品だ。先生...

No.23 忘れられる記憶 

 2014年夏、南仏ニースに20日ほど滞在した。バカンスの真っ最中で、街を歩く人びとはみなビーチサンダルを履き、夕方になると波が押し寄せる...

No.21 Fête de la moisson

 “収穫祭”とでも訳されるであろうイベントを案内するポスターに、満月と稲穂が描かれている。よく見ると、満月の中には、大きく“추석”というハ...

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No.20 天啓

 すみません。新しいネタがないので、昔話をします。   社会思想史や経済学史のあたりを研究領域にしていたのですが、1990年ごろ、たまたま...

No.18 ハノイのギロチン

 ベトナムを訪問するというと「フランス語ができると便利でしょう」、と問われることがしばしばある。答えは“Non”である。80歳も後半以上で...

No.17 「無題」

 以前、集合的記憶論の祖であるモーリス・アルヴァックスについて短い論考を書いたとき、アルヴァックスの生涯を論じた著作(Annette Be...

No.16 フランスと原子力

 2016年11月22日早朝、福島県沖でM7.4の地震が発生した。3.11以降の余震をのぞけば東北沖を震源とする地震では最大規模であったも...

No.15 クリオ坑の週末

 サンテティエンヌ市Saint-Étienneは、リヨンから南西に60km離れた場所に位置しており、炭鉱のほか工場や企業が立ち並ぶ産業都市...